◆性別「牡馬の比率高し」
牡馬186勝(71%:出走182頭)、牝馬75勝(29%:出走163頭)
牡馬が71%を超える比率。キストゥヘヴン、ブルーメンブラットと牝馬のGIホースが2頭出ているが、JRA重賞勝ち馬12頭中、牝馬はこの2頭だけ。この2頭は特異な存在と言える。
◆年齢「意外にも晩成タイプ」
2〜3歳戦は意外と低い数字で、4歳と6歳が好成績。意外にも2〜3歳戦で重賞を勝ったのはキストゥヘヴンとストーミーカフェだけ。ブルーメンブラット、アルナスライン、プレミアムボックス、オースミスパークは5歳時、ニホンピロレガーロは7歳時に重賞初制覇と、古馬完成型が多い。アドマイヤベガ自身は3歳で現役引退してしまったが、産駒の傾向や、兄弟のアドマイヤドンやキャプテンベガなどを見ていると、無事なら更なる成長を見せていたかもしれない。
◆コース適性「ダートは空っ下手」
芝202勝(82%)、ダート43勝(18%)
芝が80%を超え、かなり偏った傾向を見せている。JRAでのダート勝利は1000万下が最高でそれも1勝のみ。オープンでは5戦していずれも2桁着順というひどさだ。勝率も芝の半分程度に落ちる。
◆馬場状態「道悪は大きなマイナス」
芝の良・稍重ではあまり差がないが、馬場悪化に伴い成績は低下。芝重の連対率6.1%、芝不良の勝率3.4%は酷い数字だ。ダートは元々苦手だが、不良馬場の数字は悪くない。
◆競馬場「好時計決着に強い?」
それほど大きな偏りはないが、京都、新潟、小倉あたりが好成績。ローカルが得意かと思いきや、福島や函館の成績は良くない。どちらかというと、時計の出やすい競馬場が得意のようだ。
◆距離「万能も長距離適性高い」
1200m〜2000mまでは一長一短で、それほど差のない成績。2400mは出走数が少ないとはいえ成績が向上している。その内訳も9勝中4勝がオープン以上と中身も濃い。2500mでさらに数字は良くなり、3000m、3200mでも連対しているように、長距離の適性はかなりあるようだ。それでいて、プレミアムボックスのようなスプリント重賞勝ち馬も出すという万能ぶりも見せている。
◆コース・芝「ローカル長距離戦で好成績」
中京1200mが最多勝だが、1800mや2000mも上位に見られ、万能ぶりがここでも伺える。目立つのは中京2500m、新潟2200mのローカル長距離戦。出走数は少ないものの勝率・連対率はかなり高い。
◆コース・ダート「阪神と中山は特に苦手」
苦手なダートだが、京都の1800mではまずまずの成績を残している。目立って悪いのが中山1800m、中京1700m、中山1200m、阪神1800m、阪神1400mなど。阪神と中山は特に苦手なようだ。
◆配合「ノーザンテーストが数で圧倒だが」
ノーザンテーストの絶対数が圧倒的に多く、キストゥヘヴンもこの配合だが、勝率・連対率はあまり良くない。他の上位馬は1頭の活躍でほぼ決まってしまうだけに、傾向とはしにくい。
データは10/11/21現在
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