◆3系統が好バランス
Northern Dancer系が最も多いが、Native DancerもNasrullahも10頭ランクインしており、バランスはとれている印象。同じ欧州圏だけに、DanzigとSadler's Wellsが多いなど、やはり英愛とは共通点が多い。
◆メンデスの系統が残る
上位で目立つのは英愛と同じくDanzig系。1位のCape Crossは英愛でも2位に入っており優秀だ。特徴的なのはLinamixとその産駒Slickly2頭がランクインしていること。日本にも輸入されたベリファ〜メンデスのラインが残っているのは興味深い。Nureyevは5頭がランクインしていて、これは英愛と並ぶ最多数。ちょっと意外なのはStorm Catがランク外だったこと。主要国でこの血が入っていないのは仏国だけだ。
◆Kingmambo系が発展
Mr.Prospector系はKingmambo系が3頭。自身もフランス調教馬だっただけに頷けるデータだ。Numerous、Panisと、あまり主流ではない種牡馬が入っているのが特徴的だ。
◆Grey Sovereign系安泰か
Nasrullah系はGrey Sovereignが8頭というのが目立つ。日本では3頭がランクインしているが、それをはるかに上回る数だ。内訳を見ると。トニービンなどと同じKalamoun系が6頭、Cozzeneなどと同じCaro系が2頭と、やや偏っている印象だが、この父系の継続は期待できそう。
◆フランスで結果を出したドイツ血統
他では、Monsun、Landoといったドイツ血統が2頭ランクイン。Monsunはドイツ繋養種牡馬だが、ShiroccoやManduroなど幅広く活躍しており、零細血統となってしまったBlandford系再興を果たせそうだ。